賃金

ホームヘルパーは給与が低い、なんてよく言われますよね。では実際のところは、どうなっているのでしょうか。

少し前の調査になってしまいますが、2000年度に行なわれた介護労働実態調査があります。この調査によって、ホームヘルパーの給与の実際がよくわかるようになっています。
所定賃金額は、正社員が月給22万円、非正規社員が時間給で1000円から1300円となりました。また、訪問介護における移動時間を、労働時間に含めて賃金を支払っている事業所は20%未満です。

正社員の月給22万円は、大卒の平均月収20万円とほぼ同じです。これだけみると、ホームヘルパーの給与はそこまで低いとは言えないかもしれません。ですが、実際は低賃金が叫ばれ、離職する人もいます。
八戸大学で行なわれた調査によると、なんとホームヘルパーのうち6割が、収入の少なさを理由に離職や転職を考えているという結果が出ました。これはいつまでたっても賃金が上がらないことから、働き始めて数年した人も離職を考えているようです。

また意見としては、仕事の内容に対しての賃金が低すぎるというものが圧倒的に多いのです。介護の現場は、常に命を扱う緊張感ある現場です。また、想像以上に介護の仕事は精神的ストレスを伴います。それに対して、現在の賃金はやや低いといえるかもしれません。

就職は売り手市場?

ホームヘルパーを始めとする介護の仕事は、現在売り手市場にあると言えます。雇用形態を問わなければ就職できる、といっても決して過言ではありません。

その理由は、いくつかあります。一つ目の理由は、日本社会の急激な高齢化です。日本では1950年以降、高齢者の数が増え続け1985年には10.3%となりました。この頃は、国民のうち10人に1人は65歳以上の高齢者だったのですね。

そして更に高齢化は進み、平成15年には19%になりました。高齢化は今後更に進むと考えられており、2015年には総人口の4分の1が65歳以上の高齢者になると見込まれます。 高齢者の数が増えるということは、必然的に介護が必要な要介護者も増えることになります。そのため、多くのホームヘルパーやケアマネージャー、介護福祉士が必要となるのです。

二つ目の理由は、介護関連の職業に就く人が少ない、または就いたとしても離職してしまうことが多いからです。介護の仕事は、大変さの割には賃金があまりよくないことでも知られています。そのため、介護関連に就職したいと考える人が少ないのです。

しかし一方では、今後増えていく老人を支えるやりがいのある仕事でもあります。また、介護職の賃金値上げ法案が国会に提出されました。賃金の面については、今後が期待されます。